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アウトプットこそが自己成長のカギ

「本をたくさん読めば知識がついて成長できるか?」という問いへの答えは、残念ながら「NO」です。
読書などでいくらインプットしたとしても、アウトプットしなければ記憶に定着することはありません。
例えば、「最近読んだ本を5分で説明してください」という問いに答えることができないなら、その本の内容が身に付いていないということになります。
アウトプットすることで脳へ長期記憶として保存できて初めてそのインプット情報が使える状態になるのです。
まずはアウトプットの法則を理解し、脳への記憶定着のメカニズムを知りましょう。
そのうえで、差が出るアウトプットの具体的な手法をご紹介いたします。
目次
なぜアウトプットは記憶に残るのか

脳へ情報を「入力」することがインプット。
逆に、取り込んだ情報を外に「出力」するのがアウトプットです。
外に出力するためには「話す」「書く」などの「運動神経」を使った記憶は「運動記憶(別名:手続き記憶)」として脳内に保存されるため、忘れにくくなるのです。
運動性記憶の特徴は、一度覚えるとその後はほとんど忘れることはないということです。3年ぶりに自転車に乗ったら乗り方を忘れていた、ということはないはずです。
樺沢紫苑(2018),『学びを結果に変える アウトプット大全』
これを学習に置きかえると「声に出して覚える」「書いて覚える」などの動きを伴うアウトプットは「記憶に定着させやすい」ということになりますね。
アウトプットにおける3原則
アウトプットのための原則は3つあります。
- 情報を何度も使う
- インプットとアウトプットを改善しながら繰り返す
- インプットとアウトプットの理想のバランス
情報を何度も使う

結論から言ってしまうと、”2週間のうちに3回アウトプットした情報は長期記憶として保存されます。”

仮保存期間はおよそ2週間~1ヵ月程度。
その間に何度も使われた記憶は「側頭葉」に長期記憶されます。
側頭葉に記憶された情報は、長期記憶として忘れにくくなるのです。
インプットとアウトプットを改善しながら繰り返す

作家の立花隆氏や、脳科学者の茂木健一氏も、インプットとアウトプットを繰り返すことの重要性を言及しているように、
成長するためには、インプットとアウトプットをどんどん繰り返すことが重要です。
しかし、インプットとアウトプットは同じ場所をグルグル回っているわけではなく、
繰り返すことで、螺旋階段を上がるように、インプットもアウトプットもレベルが上がります。
インプットとアウトプットの理想のバランス

インプットとアウトプットの最も効率的な比率は3:7です。
なぜ3:7なのか?
コロンビア大学の心理学研究で、1,000人以上の子どもたちを対象に記憶力定着の実験を行い、最も高い結果を出したのが「インプットとアウトプットの比率が3:7」だったという調査結果が出ています。
それに対し、日本の大学生のインプットとアウトプットの比率平均は7:3と言われています。
効果的なアウトプット法3選
悩んでる人
- まずは話そう
- Twitterを活用して文章力UP
- 人に教える
1.まずは話そう

特にアウトプットが苦手な人は「話す」ことから始めましょう。
- 読んだこと
- 聞いたこと
- 自分が体験したこと
話すことで、あなたの想いや考えが言語化され、脳は活性化し、脳への記憶定着を加速化させることができるでしょう。
話すときのPOINT
- 自分の意見
- 自分の気づき
- ポジティブな内容を心がける
例えば、「話題の本を読みました!」というコメントに対して、「どんな内容だったか」「どんな人にオススメか?」などを盛り込むことで、あなたの整理した情報を発信することができます。
また、ポジティブな発言を心がけることで、聴き手もこころよく聞いてくれるでしょう。
2.Twitterを活用して文章力UP

文章訓練に最適な手段は「Twitter」を活用することです。
Twitterを活用するメリット
- 140字の字数制限があるため、制限内に文章をまとめる能力が身に付く
- 文章に対するフィードバックを受けやすい
- ルーティーン化しやすい
140文字の制限と併せて、「何を強調するのか」ではなく「どの要素を捨てるべきか」という取捨選択の感覚を手に入れるのに、Twitterは最適なのです。
3.人に教える

よく「講義で一番学習効果が高いのは講師だ」と言われますが、最も効果的なアウトプットは「人に教える」ことです。
- 人に教えるだけの内容を理解する
- 相手に”分かりやすい”といわれる資料を作成
- 実際に話して教える
- 質問に答える
これほどインプットとアウトプットを効果的に繰り返す必要のある”講師”が最も学習効果が高いというのは納得できますね。
アメリカ国立訓練研究所の研究で、人が何かを学ぶ場合、どれだけ記憶に残りやすいのか、どれだけ定着するのかを方法別に調べたところ、
「講義を受ける、人の話を聞く」→「読む」→「視聴覚教材を使う」→「実験機材を使う」→「グループ討論」→「体験型学習」→「他人に教える」という順に効果が高くなるという結果になりました。

まとめ
自分を成長させるのは、学びによる「インプット」ではなく、”アウトプットをすることで初めて自分のモノになる”ということを、日常で具体的に使えるアクションプランを含めてご紹介しました。
アウトプットで自身を積み上げ、豊かな人生を歩むための一つの参考として頂ければ幸いです。