悩んでる人
こんな悩みを解決します。
やる気スイッチを探すPOINT
- やる気を上げる方法は一つではない
- 2つのマインドセット
- やる気のフォーカス
- 自分のタイプを知る
- やる気スイッチを押す
参考書籍
目次
やる気を上げる方法は一つではない

よくこんな悩み聞きませんか?
悩んでる人
悩んでる人
我々人間は賢い生き物です。なのになぜこのような悩みが尽きないのでしょうか。
それは人のやる気スイッチは人それぞれだからです。本書では、医療に例えられています。
風邪で来院した患者に対して喉も聴診器もせず、どんな人にも同じ風邪薬を出す人はいない。症状に合わせた処方が必要。
by やる気が上がる8つのスイッチ
これは病気だけでなく、人のやる気も同じで、それぞれの人にあった処方箋が存在します。
処方するにあたり、まず自分のやる気の源を把握する必要があります。
本書では「マインドセット」「フォーカス」「自信」の3つの軸でやる気の源が構成されていると考え、その組み合わせで8つのタイプに仕分けします。
タイプが分かればご自身だけでなく、部下や後輩、生徒さんのモチベーションの保ち方を知ることができます。
2つのマインドセット

マインドセットとは考え方の癖、思考傾向のことで、2種類のマインドセットが存在します。
マインドセットの特徴は、変わろうと思えばシフトできる点です。
証明マインドセット
証明マインドセットの最大の特徴はすごい人だと思われたいというタイプの考え方です。
その他の特徴
- 認められたい欲が強いので他人と比較しがち
- 失敗を強く恐れている
- 自分にはできないと諦めたり、不安に押しつぶされる
成長マインドセット
成長マインドセットの最大の特徴はすごい人になりたいというタイプの考え方です。
その他の特徴
- 他人の目をそれほど気にしない
- 認められなくとも自分のやりたいことをやる
- 困難に直面しても粘り強く挑戦する
こちらは証明マインドセットとは真逆です。要はポジティブ思考が強い傾向にありますね。
マインドセットは変えられる
ご自身が証明マインドセットに当てはまると思っていたとしても安心してください。このマインドセットは訓練することで変えられるのです。
お気づきのように、成果を出したいと考えたときには成長マインドセットを持つことが大きなアドバンテージになります。
マインドセットをシフトする方法はやる気スイッチを押そうの章にて詳しく解説します。
やる気のフォーカス

やる気のフォーカスは一言で言うとやる気スイッチを押す動機付けです。
こちらも2パターン存在しますが、どちらが良いというものではありません。ご自分のタイプを把握してください。
獲得フォーカス
称賛を得たいと考えて行動するのが特徴です。
その他の特徴
- 質の高い仕事とは達成/獲得する事という考え
- リスクとは挑戦するものだ
- 多くのことに挑戦するが途中で辞めがち
- 仕事で重視することはスピード
- 3短期決戦派
回避フォーカス
批判を回避したいと考えて行動するのが特徴です。
その他の特徴
- 質の高い仕事とは安定と信頼性だという考え
- リスクとは回避するものだ
- やり始めたことは最後までやりきる
- 仕事で重視することは正確性
- 3長期決戦を見据える
成功にはどちらのフォーカスも必要
時にはリスクを取ることも、時には慎重に進めることも必要であることから、先ほどのマインドセットと異なり、優劣は無いのが特徴です。
自分と相手のフォーカスがどちらであるかを理解することで、最高のパフォーマンスを発揮させる。これが大切です。
自分のタイプを把握しよう

あなたのタイプを診断する「マインドセット」「やる気のフォーカス」の他にやはり「自信がある」ということは非常なポイントです。
この3つのポイントを組み合わせて8つのタイプに分類すると図の通りになります。
ここで重要なのは
- 証明マインドセットよりも成長マインドセット
- やる気フォーカスに優劣は存在しないその人の傾向
- 自信があるというのは重要
そしてその人が「獲得フォーカス」なら「新星」、「回避フォーカス」なら「熟練の匠」となるわけです。
そして成功を掴むためのやる気スイッチ「新星」「熟練の匠」は誰でもなれることができます。
それには2つのステップが必要です。
- 証明マインドセットを成長マインドセットへシフトする
- 自信をつける
やる気スイッチを押す

成長マインドセットへのシフト
証明マインドセットから成長マインドセットへのシフトは簡単ではありませんが、2つの手順で転換が可能になります。
1.成長を意識した目標を立てる
以下のような成長に関連するコトバを使いながら目標を立てます。
- 学び
- 改善
- 発展
- 成長
- 前進
- 将来的に
良い例:リーダーになりたいという目標
私は良きリーダーになるために必要なことを学びたい
悪い例:リーダーと証明したい目標
私は良きリーダーになるために認められたい
2.期待値を変えてみる
能力があれば何でもすぐにうまくいくという考えを捨てます。
困難にぶつかっても、手っ取り早く解決しようと焦らずゆっくり腰を据えて考えることも重要な場合もあります。
そして自分一人で考え込まずに他人の協力を仰ぐことも重要です。
3.他人と比べない
比べるのは他人ではなく、昨日の自分という考え方に変えましょう。
隣の芝は青く見えますが、成長するのはあなた自身。少しずつでも積み上げ、前進することがとても大切です。
4.根気よく続ける
何円もの間、証明マインドセットで生きてきた方にとっては「挫折しないで継続する」というのはとても難しいことです。
一度挫折したってもう一度トライすれば良いのです。自信をつけることができれば継続力もUPするかもしれません。
次に自信のつけ方についてご紹介していきます。
自信をつける
獲得フォーカス、回避フォーカスそれぞれのタイプによってトレーニング方法が変わります。
獲得フォーカスの場合
「なんでも試したい」とい考え方の持ち主なので、OJTで色々なことを体験させながら、スキルを磨くトレーニングが適しています。
うまくいっていると頻繁に確認することが重要で、物事が停滞していると彼らのやる気をそいでしまいます。
どんな時も励ましの言葉をかけることが必要なアクションとなります。
回避フォーカスの場合
「確実性」を重視する回避フォーカスの持ち主にとっては実際に取り掛かる前の入念な準備が必要です。どんな仕事なのかをあらかじめ丁寧に説明するとGOODです。
彼らは正確でありたいという感がから、獲得フォーカスのような励ましよりも、正直なフィードバックを頻繁に実施しましょう。うまくいっていないときはそのまま正直に伝えることで、ミスをしない正確な仕事を実施してくれます。
成功体験をさせる場を作ろう
自信をつけるには「成功」「達成」「到達」をご自身の手の届くところに置く心の習慣が必要です。これら体験は何物にも代えがたい喜びとなり、それがあなたの自信につながるのです。
そしてそれが部下や生徒を指導する立場であれば、それら環境を作ってあげることが何よりも重要です。
獲得フォーカスが力を発揮する場とは
- 良く褒めてポジティブで楽天的な環境を整える
- 目標をはっきりと持たせる
- アイデアを自由に出させる
- なんでも早く片付けたいと思っていることを忘れない
- 決断をする際にはプラス面を考えさせる
回避フォーカスが力を発揮する場とは
- 建設的な批判と悲観主義でアプローチする
- 何を得るかよりも何を避けるべきかをはっきりさせる
- 出されたアイデアを分析し、評価してもらう
- じっくりと仕事に取り組めるようにする
- 決断をする際にはマイナス面を考えさせる
明日から始めよう
とにもかくにも明日から始めたい行動は「成長」に関連するコトバを使って目標を立てることです。
そのうえで、マインドセット、フォーカス、自信の3つの軸を理解し、「新星」「熟練の匠」に近づくべく行動していきましょう。